気まぐれに、思ったままに。

とあるポスドクの、つぶやき 兼 備忘録

一歩ずつ

一歩は小さいように思えても、一つの変化が小さくとも、ほんの少しずつではあれど、きっと前には進んでいる。そう思いたいし、そうなのだろうと思う。

先週は、ざっくりと見通しを立てて、掛けられる時間を考えてスケジュールに具体性をもたせようとしてみた。結局、立てた計画は実現可能性が低すぎて頓挫した。何となく予想していたけれど、でも割とショックだった。

まずはこの現状を受け入れる。

今まで計画を立てて実行し、計画と実行結果の差分をすり合わせることをしてこなかった人間が、思い立って1日2日で計画通りに行動できたら誰も苦労はしない。やってこなかったのだから、出来なくて当たり前だ。自分があまりにできなさすぎて、理想の自分から遠すぎて数日前にショックで落ち込んだばかりだけれど。出来なくて当たり前なのだ、元々苦手で出来なかったことだもの。

でも、いずれは出来るようになった方が良いだろう。

 

まず大きな問題点は、計画を立てる際の「予測」の精度が低いこと。そしてそれは、自分の現状を正しく認識できていないことが原因だろう。

基本的なことから言えば、自分は何時間ほど寝ていて、食事や家事にどれほど時間を割いているのか。息抜きのつもりのネットサーフィンやSNSはどのくらい時間が掛かっているのか、その頻度はどの程度か。自分は一度に何分程度まで集中力が続くのか。

予測するには、実測が必要なはず。ということで、第一歩として行動ログをつけてみることにした。色々とタスク管理系のブログを読んでみた。ログを取ること(実測)、計画を立てること(予測)、その差を確認・認識して次の予測を修正すること。これを繰り返すことで、段々と予測精度を上げていくしかない。色々な方がおっしゃっているが、そのとおりだと思う。

徹夜したり、気合でどうにかなるのは1日2日だけ。短距離のほぼ全力のダッシュだ。でもダッシュは永遠に続けられるものではないし、その分だけ長い休憩が必要になる。これだけではやっていけない。私に必要なのは、長距離をコンスタントに淡々と走り続ける力。適度に休憩しつつ、全力ダッシュよりは力もスピードも抑えつつ、長く一定の速度で走る。そのためには、予測精度が上がらないことには、実現可能な計画も立てられない。

締切まで1ヶ月もない。いきなり能力が上がるわけでもない。今できること、できないことを正しく認識して、必要なことを積み重ねる他あるまい。まずは記録をつけてみることにした。1年ほど前に使ってみようと思って諦めた『Task Chute1』、まだ無料版があったので本格的に使ってみる。お金に余裕もないし、有料版はおいそれとは手が出せない…。

 

D論の進捗は生まれていない時間も、新たなことに気づき、考え、行動している。これは事実だし、新たな一歩でもあると思う。自分以外の人間には全く見えないものだとしても。私という人間が、D論執筆を通じて、この先も生きていくために必要となる大切な事柄を、一歩ずつ踏みしめて前に進んでいる、と思いたい。