気まぐれに、思ったままに。

とあるポスドクの、つぶやき 兼 備忘録

2018/12/10 備忘録

・皆が簡単にできている、というのは思い込みかもしれない。簡単ではないけど何とかこなしているだけなのかもしれないし、得意な人もいれば私と同じように不得意な人もいるのではなかろうか。

・頭で色々考えてしまい、行動に移すのが遅くなる。だから、まずは実験室に移動してみるとか、教科書や論文を手に取ってみるとか、一番最初の行動のハードルを低くした上で、とりあえず動き出しまでは早くしてみる。

・マニュアル化することを考える。この作業を行う時は、この順でやれば終わる、大体このくらいの時間が掛かるなどを記録して、次に活かす。繰り返していくうちに修正され、最適化され、慣れてくる。

・勉強にしろ、実験作業にしろ、調べ物にしろ、学会にしろ、アウトプットは大事。ある時間で一区切りつけたときに、自分なりに必ず一つは落とし所を見つける。今回はこれがわかった、など。

・データをいじっている時や、実験の計画を立てる時などが一番頭を使っている。何度も見返すようなものに、考えていることはメモしておく。自分の頭だけで考えていることは、あっという間に消えてなくなる。何度も見返せるように残しておく。

・実験の手順や段取りを考えている計画の時間も、研究のうち。実地での作業が最短で済むように、予め考えておくことはとても重要。(今まで私は、とにかく手を動かしている時間、実験作業やデータ解析を行っている時間こそが研究をしているような錯覚をしていた。作業はあくまで作業、計画や下調べ、データ解析時の考察なども研究のうちだし、そこが重要)

・自分が行っている研究を文章の形(形式知)でしっかり表現するためには、頭の中の知識(暗黙知)の量が十分にあることと、アウトプットするスキルの両方が重要。前者は論文や教科書を通して勉強することで得られるし、後者は先生方との論文等の添削のやり取りなどを通じてスキルアップしていくもの。

・仮説を立てること、見通しをもって計画を立てることは、どんな実験内容でも作業でも重要であり、様々なことに応用が効くスキルの一つ。

・仮説は帰納的に求められるもの(個々の研究事例などを総合して考えるもの)であり、予言の検証という形で常に批判にさらされるものである(だったかな…曖昧)。

 

こんなものだろうか。忘れないうちにメモ。思い出したら加筆しよう。

思考の切り替え

一昨日、久々に仲の良い先生に話を聞いてもらってきた。というのも、一番気分がどんよりしていた際にメールを返信したため、近況報告に暗めな表現を多用していたようで、普通に心配された。大丈夫か、相談乗るよ?と返信をもらうという…いつもありがとうございます…。

先生方は、キャリア的にも年齢的にも、自分より遥かに様々な経験を積んでいらっしゃる人生の先輩方だ。そこに尊敬や憧れ等のフィルターも掛かり、(他の研究室の先輩や卒業した先輩方も含め)指導教員ほど他の先生方は近くにいるわけでもないので、誰から見てもわかるほど大きな欠点でない限り、先生方がもつ研究者としての欠点、一人の人間としての欠点は、私にはなかなか見えてこない。

 

生活リズムを作るのが苦手過ぎて、午前中に予定や約束が有るとかなり大きなストレスを感じる私は、約束をした10時半になんとか遅刻せずに居室に伺えたので、一安心した。そして、最初に朝起きられて安心したことと、朝起きるのが難しく感じることを話した。話をしに行った先生は、研究の内容的に明け方前から測定を開始するような実験を行うこともある方なので、私が朝起きるのが苦手な話は先生は既にご存知だが、軽く流されると思っていた。

ところが。朝起きるのは難しいよ、と同意してくださった。息子が小学校行ったりするし、朝ご飯もあるし、午前中に講義があったりするし、色んな理由があるから頑張って起きてるけどさー、と。結構驚いた。いや、私に気を遣ってくださっただけかもしれないけど。あんなバイタリティ溢れる先生も、朝って起きるの大変だと思うのか。ふむ。

 

今まで私は、世間の多くの人々のように普通に生活が出来ない、ということを悩んできた。朝起きて、日中活動して、夜帰って風呂に入り、寝る。これを大体同じような時間帯に毎日繰り返し行うことが出来ないということ。出張とか、飲み会があったりとか、そういうイレギュラーを除いたとしても、出来ない。実家にいた頃は、両親の手助けが在ったから成り立っていたのだと、一人暮らしを初めて思い知ったのだ。こんな根本的なことが私はできないのか、と最初はかなり衝撃的だったし、今でも悩みの一つである。

研究室には、毎日同じように生活して、計画をきちんと立てて実験を行い、研究を進めながらも適度に遊んでいる後輩もいる。本当に尊敬する。世の中全員が彼のようでないにしても、それでも皆ある程度は社会的に生きている。だから、それが出来ない私はポンコツだと思っていた。

しかしである。家庭を持ち、講義も行い、学生も指導している先生も、朝起きるのは難しいことらしい。そうなのか。

私は今まで、自分の想像以上に自分が出来ないことが多く、自分がこのくらいはできるだろうと考える理想よりも現実が遥かに劣るという事実に、ショックを受けて落ち込み、悩んできた。この悩みの前提には、「世の中の大半の人が普通に実行できる簡単なこと」が存在する。そして、それを自分は簡単にこなせない、理想通りのクオリティでこなせないからショックなのだ。しかし、この前提は本当に正しいのだろうか?

 

実は皆、私ほどではないかもしれないけれど、日々生きることに必死なのかもしれない。実は、同じような時間帯に寝て起きるというごく普通の生活を送ることは、簡単なように見えて難しいのかもしれない。最初は皆、難しいことなのかもしれない。

就業時刻、講義の開始時刻、公共交通機関の時刻表、研究室のコアタイム、そういった社会にあるルールによって縛られ、求められるからこそ、否が応でも生活習慣の一つとして繰り返すことになり、習慣化されて、自ずとできるようになる。ということなのかもしれない。

今の私は、研究室に先生方が設定するコアタイムも存在せず、家から大学も5-15分程度と近いため、いつでも来られていつでも帰れる。D論の締切や、学会の締切、そういった締切はあるが、基本的には平日も土日も全て自分でコントロールして、何にどのくらい時間を割くか考えて、研究を進めていく必要がある。とにかく自由で、自由だからこそ手に余っている、そんな状況だ。これはもしかして、スキルほぼ0で難易度が結構高いことを何とかこなしている(ように見せかけている)状態なのかもしれない。と言ってももう2年半以上が経過しているのだから、スキル0から少しは成長したと思いたいが。

 

「こんなことも」できないなんて、という形で表せる悩みが多かったが、最初は皆そんなものなのかもしれない。そして、「こんなこと」と思っていることは、意外と簡単なことではないのかもしれない。そうやって思考を切り替えてみると、簡単でないなら工夫してみるかと思えてくる。

普通にこなそうと思ってこなせないなら、やっぱり考えて取り組むしか無いのだろう。慣れてくれば考えることも減るし、マニュアル化された状態が習慣化された状態ということだろう。得意不得意は誰にでもあるのだし。もう少し気楽に頑張りたいものだ。

一昨日、先生とのお話で得られたことは他にもある、備忘録としてまとめておこう。

D論を書いて気づいたこと

自分で思っていた以上に、自分の現状が悲惨だった。これが私なのだ、受け入れるしかないのだけれど。後悔していても先へは進めない。D論を書いていてぶつかった壁は大きく3つ。

1 自分の研究の位置づけや意義が明確に理解できていない

2 とにかく勉強不足

3 計画性がなさすぎる

 

どれもこれも、他人のことだったらD3にもなって今さら何言ってるの?とか言っちゃいそうだ。でも全部自分のことだった。人の振り見て我が振り直せとは良く言うが、全く直せていなかった。今さら気づいた。遅い。

 

D論を書いてる途中も、こんな状態で私はD論の審査申請すんのか?なんて思っていた。でも修了を延ばせばハードルが上がる。すると実験はほぼやり直し、追加データも取って投稿論文も1本増やし…となり、半年で足りるのか?1年?みたいなね…そもそも延長線は学費を工面するという課題が出現するしね。とりあえず泣きながら書いて、先生方に見てもらいつつ、なんとか提出はした。あの内容でプレゼン作って審査を受けると考えるだけで憂鬱だ。

 

自分の現状が想像以上に悲惨で(自分のせいだけど)、先生方に申し訳なくなった。そしてショックでめちゃめちゃ落ち込んだ。そんな先週末。准教授に声を掛けられて、思っていることを話した。するとこんな感じのお話をいただいた。

「現状に気づいたということが新たな一歩。悲嘆に暮れたくなるのはわかるけど、それは何も産まないし次へも進まない。今まで出来てなかったことに気づいたら、あとはやれば良いだけ。今まで何故こうしなかったのか、を考えても仕方ない。過去には戻れないし時間は返ってこない。気づいたなら、これからやれば良いだけだよ。」

「自分の弱点を知っている、理解していることは大事なこと。弱点を知って理解した上で、必要があれば上手く出来るように工夫すれば良いし、人よりも苦手で必要なことは、人よりも時間を掛けて向き合えば良い。そうやって、自分自身と付き合っていけば良いんじゃない?自分とはこの先もずっと、上手く付き合っていくしか無い」

「僕らに申し訳ないとか、そういうことは考えなくて良いから。考える必要ないし。これからまた頑張れば良いじゃん。あとはね、研究を楽しんだほうが良いですよ。泣く必要なんて無い。(話をしている時の私が、悔しさやら不甲斐なさやらで泣いていたので)」

「自分のフィールドを確立するのがドクター。色んなフィールドの人と話をしたりする中で、自分の興味や研究の意義について、周辺分野との関係性や落とし所を考える。それを自分なりの言葉で、少しずつ言葉で表していくのが大事だし重要。大変だと思うけど、自分で考えるのが大事だから、あんまりサポートはしないかもしれないけど。ストレス溜まったら喋りにおいでよ、それはいつでも大歓迎だから。」

こんなお話をして、ようやくどうにか気持ちが浮上した。有難いお言葉を掛けてもらったなぁ。素敵な先生に師事できて有難い限りである。ずっとドタバタしていて、先生方としっかりディスカッションしてなかったのかもなぁ、と思ったり。私も言われずとも気づいたり理解したりできれば良かったのだが、これまでの私には出来なかった。改めて、ちゃんとお話できて良かった。

 

課題は山積みだけれども。一つ一つ眼の前のことを頑張るしか無い。

D論をどうにか提出はした

今週の月曜日、12月3日16時。D論の提出期限だった。後輩の力を借りて主査・副査へ配られる合計5部のD論を印刷、穴あけ、ファイリングして、締切10分前に事務室へ駆け込む。とりあえず無事に受理された。後輩が手伝ってくれなかったら間に合わなかった。本当に感謝しかない。お礼の品を買ってこなくては。

提出直前、執筆が遅すぎて先生に確認された。「確認しておきたいのだけど、諦めてる?諦めてない?」私の心は折れかけていたけど、「諦めてません」と答えた。先生は、「それなら信じてるから頑張って書いてください」と言ってくださった。心配を掛けまくって申し訳ない…本当にありがとうございます。教授も准教授も週末は研究会に参加予定だったのに、私のD論の進捗が思わしくないせいで欠席して対応してくださった…すみません……ありがとうございます……。

D論を、どうにかこうにか提出はした。自分の修論よりもクオリティが低い気がするけれど。とりあえず提出はできた。ということで、締切までに提出できず、審査を受けられない(=卒業できない)というフラグは何とか折った。

そして次に立ったフラグは、審査で落ちるという卒業できないフラグである。闘いは続く。がんばれわたし

 

bluetoothデバイスが消失した(解決メモ)

依然としてD論は山場である。卒業できるかというか、審査を受けられるか(最低限の要件を満たして期限までに提出できるか)が問題だ。闘いは続く。

そんな中、5時間ほど前に、いきなりbluetoothバイスが消失した。

bluetooth接続型のマウスを使用中、接続が悪くなり、マウスの電源をオフオン。まだ入らない。次に行うのが、ノートPC本体のbluetooth接続のオフオン。

すると…アクションセンターからbluetoothのオフオンスイッチ自体が消失。設定からbluetoothを開くも、オンオフのバー自体がない。無効になっています!?どういうことだ。

f:id:izmshuc:20181129234102p:plain

f:id:izmshuc:20181129234104p:plain この黄緑の四角自体が消失。

 

オンラインヘルプやらなんやらを参照して、bluetoothトラブルシューティングを実行。すると、

bluetoothバイスが搭載されていません」

うそやん!!!さっきまで使ってたよ!!!半年以上も普通に使ってたよ、搭載されてるに決まってるじゃん!!!!!

 

他のヘルプの追記で、BIOSを初期化して直ったと見て、試したら本当に直ったというコメントを発見。BIOSを起動してみることに。しかし、何度再起動しても、メーカーサイトで説明されているとおりにF2を押しても(Deleteも試した)、BIOSは起動せずに普通にWindowsが起動。ええええええ

Windows 10でBIOSが起動しない、的な内容でググると、こんなブログを発見。

Windows 10でUEFI (BIOS) 画面を起動する手順 - ぼくんちのTV 別館

お世話になりました…助かりました……BIOSUEFIとも言うらしい)起動した。起動時のメーカーのロゴ出てる間にF2やDelete押しっぱなしにしても、最近は無効化されて簡単に起動しない模様。設定画面から再起動を掛けたら一発だった。忘れないようにメモ。

 

☆デスクトップからスタート → 設定 → 更新とセキュリティ → 回復 → PCの起動をカスタマイズする、から『今すぐPCを再起動する』ボタンをクリック → 再起動されてオプション選択画面に。

☆再起動後続き → オプション選択からトラブルシューティング → 詳細オプション → UEFIファームウェアの設定 → UEFIBIOS)起動

 

やたらとおしゃれなUEFI画面で(宇宙っぽかった気がするがうろ覚え)無駄にビビった。あとはBIOSの初期化でググったときの情報を元に初期化。様々な数値やら設定が表示されていたが、右下にF9でLoad Defauts, F10でSave and Exit(だったかな)的な文章を発見。一応カーソルも出てたけど、使いにくかったからキーボードで操作。

F10 & EnterでUEFIから抜け出ると、Windowsが起動。ログイン。そしておそるおそるアクションセンターを開くと…

Bluetoothのボタンが復活している!!!マウスの電源を入れたら反応した!無事に復活!!!

 

おわーまじで焦った…先週はいきなりブルースクリーン(予期せぬエラーが発生したから情報を収集してるよ、って画面)が出て、勝手に再起動&電源ボタンの点滅という謎の不具合が起きたし、ちょこちょこOfficeの動作も変だし、怖い。フル稼働でPCにも負担をかけている自覚もあるので、尚の事怖い。バックアップを取ろう…今PCがダウンしたら完全にアウトである。

とりあえずbluetoothバイスはこんな感じで復活した。良かった…マウス無くても困りはしないけど、やっぱり操作性が落ちるので使いたかった。一安心。さて、D論頑張ろう…提出できるように……がんばれわたし。そしてPCよ頑張ってくれ…

卒業できないフラグ

一昨日くらいから卒業できないフラグが立っている。やばい。

D論の締切までに書き上がるのか?フラグを認識した一昨日の夕方くらいは絶望的な気持ちで手が止まりそうだったけれど、それこそフラグの成立を助けてしまう。笑

当日の夜には、後輩に笑って話せるくらいにはメンタル回復した。良かった。とりあえず死に物狂いで頑張らなければならない週末を迎えている。頑張れ私。フラグをへし折って、終わったー!!!とりあえず!!!って笑うんだ、いつもそうだったし、私ならできる!!!

悪いイメージは可能な限り払拭していく方法で。這い寄る絶望感は見ないふり。飲み込まれて手が止まったら、思考が停止したら終わりなのだ。適度に休息を取って、最低限は睡眠も取って、眠くならない程度にご飯も食べて、頑張るのだ私よ!!!

F太さんのツイートにもあったけど、人間はイメージに引っ張られていくものだ。良いイメージをもつ!悪いイメージはもたない!!!(タイトル笑)卒業できないフラグはばきっと折って、卒業するのだ!

 

修論提出のときも似たような感じだったよなぁ。もっと重たいけど!!!

データも自分の思考も時間も何もかも足りなさすぎて悲しくなるけど、これが私なのだ、受け入れるしかあるいまい。とりあえず先生方も準備頑張れって言ってくださってるので、まぁとにかく、ひたすら頑張るしかない。頑張れ私!!!

行動の予想精度の低さ

1日の計画を立てて、予想時間も記入して、過ごしてみている。

でも結局ずれていく。何が原因であるのかを考えた。

 

1) 1つの行動単位を正確に把握できていない

まず、最初に立てる項目が少ない。結局行動を起こしてみた結果、この作業もあったんだった、と後から追加することが多くなり、予定がどんどん後ろへずれていく。

 

2) 見積もり時間が少なすぎる

思ったよりも時間が掛かる。項目間の繋ぎの時間を無視して予想時間を立てていたり。これは良くある話として様々なところで目にする情報だが、人間は自分の能力を過大評価し、タスクを過小評価するもの。そう思っておかないと、予定はどんどんずれていく。

 

3) 休憩しすぎている

計画段階で適度に休憩を挟むようにしているのだが、結局気を抜くとすぐに休憩が伸びてしまう。見積もりも甘いし、作業と休憩の切り替えも上手く出来ていない。F太さんのライフハックにもあったが、休憩後にスタートする行動を休憩前に決めておくとか、面倒だと思っても行動をゆるゆる開始してみるとか、工夫が必要。

 

今のところ、気づいたのはこの辺りか。見通しをしっかり立てることは本当に難しい。何事も。課題だなぁ。